【S2使用構築】マゴのみ影分身バトンバシャと絶望要塞【最高2005】
ジャローダ@襷
バシャーモ@マゴ
テッカグヤ@残飯
カビゴン@フィラ
ゲンガー@メガ石
亜ライチュウ@アロライZ
目標のレート2000を達成でき、他に使いたいPTもあるので少し早いですが構築記事になります。
過去作限定の準伝や教え技を使っていないので、サンムーンから始めた方でもツタージャとアチャモの孵化余りを手に入れれば作れるPTです。
基本的にはジャローダ→バシャーモ→テッカグヤorカビゴンというバトン選出が殆ど。
パーティコンセプト
パーティ完成までの経緯
❶化身ボルトロスの減少と電磁波そのものの弱体化、Zクリスタルの追加で持ち物の選択肢が増えたこともありラム持ちが著しく減った
例えば六世代以前ではラムの代名詞的存在であったウルガモスは9匹に1匹、カイリューは10匹に1匹に落ち着き、ゲッコウガに至ってはラム持ちはPGLランキング圏外、1%未満である
この環境でなら電磁波と違い命中も100で据え置きの蛇睨みが安定して刺さると思った
→襷ジャローダで起点作り
❷ファイアローの没落やハイボ勢の不在によって上からの身代わりギミックが通りやすい
ニンフは殆ど見ない、メガサナ未解禁、マンダは大体ボール見ればハイボ持ってるか分かる
しかもZ技は上から身代わりを貼れば全く怖くない
→影分身バシャで嵌めるしかない(使命感)
❸万能UBテッカグヤの圧倒的スペックに着目
現環境に毒技地面技が蔓延してることもありバシャからの無償光臨の狙えるバトン先として相応しい
更にやどみがでほぼ全ての相手を嵌められるのが優秀すぎる
→テッカグヤ採用
ここまで主軸、あとは補完枠
❹テッカグヤは遂行速度が遅く後続から吠える持ちが出てくるだけで崩壊してしまう、また再生力を活用して受け回されるだけでppが切れて負ける
その為もう1匹のバトン先として小手先の対策が通用しないタイプの奴が欲しい
また相手の控えにすり抜けシャンデラや眼鏡アシレーヌがいるとバシャが十分に能力を上げきれずにバトンすることになり負けることが多かった、麻痺らないコケコも然り。
こいつらを中途半端な能力上昇でも起点にできて、爆発的火力があって、最悪吠えられてもそんなに痛手にならなくて、満遍なく起点に出来るほどの安定した耐久があり、回避の試行回数を稼ぐ為に出来れば高速再生技が欲しい。そんな夢のようなポケモンがいるだろうか…?
い ま し た
→腹太鼓リサイクルフィラカビゴン採用
❺吹き飛ばしのあるカバルドン展開が面倒、滅ゲンが面倒、受けルが面倒、欠伸からのエボルバトンエーフィが面倒
→メガヤミラミで牽制
→レヒレを強く呼んでしまうためゲンガーに変更
❻残った課題が….
・相手に初手バシャーモ出されると麻痺入れてもこちらのバシャが追いつけないから初手バシャを戒めたい
・ジャロに挑発撃たれると厳しくなるので挑発の影響を受けない麻痺撒きが欲しい
・コケコレヒレテテフやアシレーヌを選出から牽制する子が欲しい
→亜ライチュウ採用
個別解説
ジャローダ(NN:Jamon)
@気合の襷
臆病 150-×-115-127(252)-116(4)-181(252)
特性:天邪鬼
技 リーフストーム/めざめるパワー岩/宿り木の種/蛇睨み
B<D調整
メインウェポンで殴るだけで2段階ブーストの掛かる最強のUB。起点作り要員なのに気付いたら3タテできてたりする不思議な子。
先発で出して目の前の相手に蛇睨み→宿り木の種するだけ。それ以上の仕事は求めていないし、むしろ中途半端に倒してしまうと起点作りにならない。交換読みも兼ねて、蛇睨み→宿り木の種→蛇睨みという動きを最も多用した。
よく言われていることだがこの子の1番の強みはバトン展開を阻害してくる吠える持ち、ラグカバスイクンバンギやMFを貼るレヒレ、身代わり貫通してくるアシレーヌに強い点。
また電気耐性もあり麻痺の入らない電気タイプに一方的に不利ではなく、特にコケコはマジシャが半分も入らないので居座られないことが多い。大抵蜻蛉かボルチェン読みの蛇睨みが決まる。それでも麻痺が入らない上多様な型があるというのは不安なのであまり選出して欲しくないものだが。
兎も角、麻痺撒きとして圧倒的な安定感があったと思う。
そして麻痺という状態異常が相変わらずブッ壊れ性能で、ポケモンにおいて運勝ちや運負けを引き起こす最も大きな要素である行動順を操作するに留まらず、25%の行動不能を毎ターン相手につきまとわせるという極悪っぷり。身代わりを使う構築のため急所も関係なく、280戦近くして運負けは1回しかなかった(ラス1オニゴーリの守るで回避↑で宿り木避けられて負けた1試合だけ)、それでいてこちらはここぞというタイミングでバグるし避けるし怯むしとやりたい放題。常に運勝ちの手綱を握っているような感覚だった。
バシャーモ(NN:じびきつばさ)
@マゴの実
図太い 173(140)-×-132(236)-130-90-117(132)
特性:加速
火炎放射/影分身/身代わり/バトンタッチ
調整先
B:11n 特化ミミッキュ珠かげうちのダメージが〜43(身代わり3回貼ったあとでも確定で耐える)
S:麻痺した準速スカガブ抜き抜き
第七世代で1番愛着のある子。
前から分身バシャは気になっていて使ってみたかった。
影分身バシャの研究で過去の先駆者様の記事を読み漁っていると、残飯や光の粉を持たせていた方が多かったように感じたが、今世代では必中のZワザの存在から身代わりを置ける回数を重視した方が強いと考えた。そこで今作から強化されたフィラのみ系統に着目。HP1/2回復=2回分の身代わりが増えると捉え採用してみた、するとこれが本当にうまく嵌ってくれた。影分身バシャの持ち物はこれが1番だと自信を持って言える。
マゴのみが優れているポイント
⓪pt内で持ち物の競争率が低く、そもそも被っても同じ効果の物が5種類ある
因みに下降補正箇所から型バレされる恐れがあるので同シリーズでもマゴ以外は非推奨(マゴはSに下降補正が混乱)
①身代わりの試行回数が2回も増える。
最低でも6ターンの加速が保証されているので、運悪く回避が上げられなくてもSだけはMAXで引き継げる。
因みに残飯の場合身代わり2回分のHPを追加で確保しようと思ったら4回も避ける必要がある。
②仮に起点作りに失敗しても自分で強引に起点を作れる。
例えばコケコのEF10万、メガゲンガーのヘドロ爆弾やメガリザXの逆鱗、メガルカリオの地震やインファ、珠バシャの膝程度なら一発は耐えるので、先制で上記の攻撃を受けても、マゴのみが発動→下から身代わり→次のターンバトンや分身という動きができる。
③連続攻撃技に強くなる。
今作特殊になり採用率の上がった水手裏剣やパルシェンのロックブラストに若干強くなれる。
④相手にとって想定外の持ち物なので相手の深読みから思わぬ恩恵があったりする。
筆者が特に多いと感じたのは残りHPが44(あと身代わり1回でHPが1になる)の場面。相手からすればここで先制技を撃てば身代わり貼れなくなるんじゃないかとか、カバルドンに交代すれば身代わり+砂ダメで勝手に落ちるんじゃないかとか邪なことを考えてしまうのだろう。そういう者たちに"絶マゴ"をお見せした瞬間がこのバシャーモを使っていて最も楽しい。
こいつの仕事も簡単。麻痺してる奴の前でひたすら身代わり貼って麻痺バグを待つ。バグったら影分身する、身代わり壊れたらまた貼り直す、その繰り返し、そしてほどよくなったらカグヤかカビゴンにバトンする。
運ゲーだと言われてしまえばその通りだが、6ターンで1回でも麻痺バグが起こる確率は約85%。ウルガモスに大文字を採用するのと変わらない。
更に宿り木が入っていればもっと試行回数は増えるわけで、こうなってくると偶然から必然への昇華となる(⌒,_ゝ⌒)訳である。
辛いのは水の高火力音技持ちのアシレーヌ、黒い霧レヒレにドヒドイデ、吠える吹き飛ばし、呪いミミッキュ、ゲッコウガの水手裏剣。挑発にアンコール。こういったものをどう対処するかというのがバトンptの往年の課題な訳である。
テッカグヤ(NN:Celesteela)
@残飯
穏やか 201(228)-×-123-127-168(252)-85(28)
特性:ビーストブースト(D上昇)
エアスラッシュ/めざめるパワー地面/宿り木の種/身代わり
調整先
H:201調整(205調整は無理)
D:極振り EFコケコの珠10万を乱数2つ切って耐え
SF臆病テテフのサイキネを身代わりが確定耐え
↑1でEFコケコのZ10万を乱数2つ切って耐え
S:麻痺した最速ガブ抜き
絶望要塞その1。
S5段階回避2段階くらいあれば3タテは確実、相手はただひれ伏すしかない。やどみがにエアスラッシュの怯みも重なりまず正攻法での突破は不可能である、まさに要塞。なおオニゴーリやエーフィと異なり毒菱も効かない。そしてヘビーボンバーの存在から天然ピクシーの選出を抑制できる。
だがこの無敵の要塞にも弱点がある、それは朽ち果てるまで無視され続けること。ラッキーとヤドランでクルクル交換され続けるだけでppが枯れて朽ち果てる。悲しいなぁ…
めざ地はGFの影響を受けずppも多いのでブルルドヒドドランのようなサイクルの並びを長い時間を掛けて攻略できる。A個体値が低ければ一致イカサマで身代わりが壊れなくなるのも良きかな。
カビゴン(NN:ハイリターン)
@フィラのみ
腕白 236(4)-149(148)-122(204)-×-138(60)-62(92)
特性:くいしんぼう
捨て身タックル/地震/腹太鼓/リサイクル
調整先
H:2n(腹太鼓でフィラ発動)
A:↑6捨て身でHB特化カバルドン確定1
B:EFコケコのZワイルドボルトを乱数1つ切って耐え
D:余り
S:↑2で最速60族(ガルド、アシレーヌ)抜き
絶望要塞その2。
経緯で説明した求める条件を全て満たしてくれているZEUS。フィラリサイクルが驚くほど強く、この技がそこらの高速再生技と違って優れているのは将来的な回復分まで事前に貯蓄できる点である。このコンセプトが非常に分身バトンに向いており、ある種身代わりに近い感覚を覚える。その為一度吠えるでバトンを崩されても麻痺した相手を起点に腹太鼓→リサイクル連打で貯蓄ができるまで受け続け、そのまま3タテという試合が何度かあった。
挑発や吠えるでの対策がしっかり行き届いている1900〜2000帯ではテッカグヤより選出率が高かった。
ゲンガー(ゲンガッキ)
@ゲンガナイト
性格:臆病
【メガ前】159(188)-×-80-150-104(68)-178(252)
【メガ後】159-×-100-190-124-200
特性:呪われボディ→影踏み
祟り目/ヘドロ爆弾/滅びの歌/守る
調整先
H:16n-1
C:祟り目でH252ガルド確定2
D:特化レヒレのZハイドロポンプ最高乱数切って耐え(84.9%〜100.6%)
S:最速
対レヒレコケコ、ドヒド入り受けル、バトン展開の補完枠。ジャローダのように先発で出してバシャの補助をしたり、バトン展開を諦めてジャロゲンカグヤのような選出をしたり。どちらにしても殆ど選出されない。
バトン補助というのは滅び→守る→ゲンガー落ちで滅びカウントを1ターン残しバシャと対面させることで守る読みの交換を誘発させて身代わりを貼るというもの。
滅ゲンとしては珍しく祟り目とヘドロ爆弾を採用した。
ヘドロ爆弾はコケコ対面で不利を取らない為に、祟り目はジャロの蛇睨みを利用できること、そして何よりヘドロ爆弾→祟り目という最高火力のワンチャンを最後まで残す為。
亜ライチュウ(NN:マサトシ)
@アロライZ
臆病 137(12)-94-81(84)-135(156)-106(4)-178(252)
特性:サーフテール
10万ボルト/サイコキネシス/ほっぺすりすり/アンコール
調整先
B:特化珠ミミッキュかげうち確定耐え
C:ライトニングサーフライドでH252レヒレ確定1発、サイコキネシスで無振りコケコ確定2発
D:特化テテフシャドボ確定耐え
S:最速
最後まで1番悩んだ枠、レボルトだったりマンムーだったりした。
辿り着いたのは最もコケコを見せ合いから牽制できるポケモン。みすみす相手のポケモンを強化してまで選出するほどコケコは刺さっていないと思ってくれるはず。
それでいて苦手とするレヒレやアシレーヌを一撃で葬れる上、ライトニングサーフライドの追加効果が麻痺100%なのでアンコールも合わせて起点作りもできる。
忘れがちだがZ技は守る貫通なので守ってS逆転しようとしてくる初手のバシャやサメハダーはノーダメージで狩れる。
まとめ
サンムーンでも2000を達成できたのは嬉しい。バトン構築を使い慣れた人が使えばもっと上も目指せる構築だと確信している。
この構築は考えなければいけないことは少なく、メタのメタを貼る意識さえしっかりしていれば誰でも高い勝率を弾き出せると思うので、興味を持ったならこの記事を参考にして頂けたら幸いである。