【S1】精霊と悪魔の輻輳バトン
オーロンゲ@光の粘土
トリトドン@気合の襷
ピクシー@空振り保険
ポットデス@白いハーブ
アーマーガア@たべのこし
ゴロンダ@命の珠
剣盾シーズン1にて使用した構築。最後の週は別のPTを使おうと考えているので少し早いですが紹介します。
簡単なPTの採用経緯
現環境は呪いミミッキュやカバルドンが少なく、相手のダイマックスとすり抜けドラパルトの対処さえ出来れば回避バトンは十分戦えると考え、回避バトン軸の開発に取り掛った。
第七世代と比較すると、混乱実の回復量低下やダイマックスの必中技、すり抜けドラパルトの存在で、麻痺や分身から身代わり連打で相手の行動不能を待つ回避バトンは大きく弱体化した。
そこで起点作りで相手の火力を削ぎ強引に1回小さくなるを積んで(出来たらSを上げて)すぐバトンしてしまう方式の方が環境に合っていると思い、空振り保険小さくなるピクシーを回避戦術の軸とした。
起点作りは業界最高峰のスペックを持つ壁貼りオーロンゲを採用。
2匹目の起点作りにはオーロンゲが起点を作れない範囲をカバーできるトリトドンを採用。
回避バトンエースにはミミッキュやドリュウズに強く、特性技耐性がとても優秀なアーマーガアを採用した。
回避バトンは黒い霧や吹き飛ばしカバルドンで簡単に対処されてしまうが、それに抗う策が無かったので回避以外でもう1つ軸を作ることにした。
まず黒霧を使うドヒドやサニーゴ、吹き飛ばしカバルドンをからをやぶれば1発で沈められるポットデスを採用。
ポットデスは悪やノーマルタイプ、特殊受けで止まってしまうが、なんとこの子もバトンタッチを覚えるのでゴロンダにバトンすることで対応できる。
ゴロンダもドヒドやカバをワンパン出来るように珠を持たせた。身代わり剣舞もあるのでピクシーからもゴロンダに繋げられる。
完成!
今回のPTを図にするとこんな感じ
起点作り→バトン要員→バトン先の3つを2匹ずつの候補からそれぞれ選んでいく形になる。
選出パターンは8種類と純バトン構築としては多い。
個別解説
オーロンゲ@光の粘土
性格:腕白
努力値:H244 A4 B196 D60 S4
実数値:201-141-121-×-103-81
特性:悪戯心
ソウルクラッシュ/挑発/リフレクター/光の壁
調整先
HB:A172ドラパルトの珠DM鋼の翼を確定耐え(〜99.5%)
HD:C177サザンドラのDMラスカノを確定耐え(〜99.5%)
S:無振り60族(特にオーロンゲ)抜き
悪戯心から挑発と壁を貼れて悪タイプにも強く、専用技ソウルクラッシュも100%Cダウンと隙の無い起点作り界の大型新人。
壁や挑発ターンを残した状態でバトン要員に場を渡すのが最重要。
初手のミミッキュ対面が挑発orリフレクターで択になる以外は問題点が見当たらない非常に扱いやすい起点作りだった。
ドリュウズなどに瓦割りで壁を破られることがあったので、怪しい場面ではポットデスに引いて瓦割りを無効化することも狙っていった。
因みに1人でタイトルの精霊枠と悪魔枠を兼任出来ている。
トリトドン@気合の襷
性格:穏やか
努力値:H252 B4 D252
実数値:218-×-89-112-147-59
特性:粘着
うずしお/冷凍ビーム/欠伸/置き土産
調整先
HB:特化ドラパの鉢巻ドラゴンアロー確定耐え(〜97.2%)
HD:C172トゲキッスのエアスラ×2+DMエアスラをほぼ耐える(〜101.8%)
オーロンゲが起点を作れないすり抜けドラパルトとバンギラスに対応できる子。
欠伸と置き土産の二方向から起点を作っていく。欠伸ループの間にフェアリー対面が出来たらダイフェアリーで防いでくる可能性が高いので置き土産を合わせればアドバンテージを得やすい。
余裕のある相手にはうずしおで交代不可にしてから欠伸で確実に眠らせて、置き土産で速やかかつ隙を見せずに退場するコンボも可能。
冷凍ビームはサザンやドラパルトの身代わり用。
持ち物は草技やフリドラ、一撃必殺技、鉢巻ヒヒダルマ諸々の高火力、積み技からの1発を耐えられる襷。ラムの実持ちの相手が欠伸に対して2回積んでから殴ってくることが多く、その場合は襷で耐えてもう一度欠伸を入れられる。
特性はトリックを無効にする粘着を採用。ロトムに非常に強くなった。
挑発持ちには無力なのでギャラやアーマーガアがいた場合はオーロンゲを優先したい。
バトンエースのアーマーガアも合わせるとトドンガアという並びになり受け回しの偽装が出来ているのがお洒落ポイント。
ピクシー@空振り保険
性格:図太い
努力値:H20 B244 S244
実数値:173-×-136-×-110-111
特性:マジックガード
歌う/小さくなる/身代わり/バトンタッチ
調整先
HB:A172ドラパルトの珠DM鋼の翼を乱数2つ切って耐える(~102.2%)
S:↑2でスカーフ準速ヒヒダルマ抜き
歌う空振り保険+縮みバトンピクシー - t/Tのパワフルハーブティー
(↑単体考察はこちら)
バトン要員1。小さくなるで回避を上げ、身代わりで避けて更に小さくなっていったり、余裕があれば歌うを外して空振り保険の効果でSを上げる。最終的にはバトンして後続に引き継ぐ。
歌うを当てられれば眠らせて相手のダイマックスターンを枯らすことも可能。
採用理由の項で述べた通り、こいつが避ける避けないの運勝負をしなくてもバトンして勝てるようデザインした構築なので運要素は低い。
と思いきや歌うの命中率に祈る場面もあるのでなんだかんだ運ゲ。
ポットデス@白いハーブ
性格:臆病
努力値:H76 B148 C84 D4 S196
実数値:145-×-104-165-135-126
特性:呪われボディ
シャドーボール/アシストパワー/殻を破る/バトンタッチ
調整先
HB:壁下orDMでA142ミミッキュの珠DMシャドクロを確定耐え(〜99.6%)
A172ドラパルトのDMゴーストダイブを確定耐え(〜99.3%)
HD:C177サザンドラの悪の波動を確定耐え(〜99.3%)
C:H215-D112カバルドンを↑2DMシャドボで確定1(100.4%〜)
S:↑2で↑1最速リザードン抜き
バトン要員2。回避戦術で倒せないドヒドサニーゴカバにも対応できるもう1つのバトン軸。
そこそこの耐久とからやぶ×白いハーブのお陰で、ピクシーと違いこの子自体が壁下でダイマックスした時の抜き性能が高い。バトンせずに3タテしてしまうこともしばしば。
アシストパワーは非常に重要な技で
- ドヒドを一撃で落とす打点
- からやぶ時一致シャドボより威力が高い、2回やぶると威力260にまで上がる
- ダイサイコでDM切れたあとのアシパの火力を上げられる。(PFアシパ威力182)
- ダイサイコで先制技を無効にする
特にミミッキュの剣舞影打ちで処理する動きを御せるのが強い。他にもエースバーンやドラパルトの不意打ちやオーロンゲエルフーンの補助技も防ぐ。ダイサイコを如何に使いこなすかがポットデスの肝だった。
止まってしまう悪やノーマルタイプ、特殊受けは後述のゴロンダにバトンを繋ぐことで対処できる。
ただブラッキーやカビゴンが欠伸連打してくるとゴロンダでも無理なので、こやつらがいる際はピクシー軸を選出していた。
呪われボディの発動に助けられた試合が多かったので、実はピクシーより運勝ちを拾ったポケモンである。
アーマーガア@たべのこし
性格:腕白
努力値:H156 A4 B76 D76 S196
実数値:193-118-135-×-115-112
特性:ミラーアーマー
ブレイブバード/ビルドアップ/羽休め/身代わり
調整先
H:16n+1
HB:A142ミミッキュの珠DMシャドクロが残飯込みで確定3(〜52.3%)
S:↑1で最速リザードン抜き
最強の回避エース。
良耐性高耐久、羽休めと積み技持ちで通りの良い高火力一致技もあり、特性ミラーアーマーでダイマックスわざの追加効果での能力下降を跳ね返せる。
しかもブレイブバードをダイジェットに変換できるので自力で素早さを上げられるのがめちゃくちゃ偉い。S上昇が積み足りないなら追加で上げていけるし、Sを上げられず小さくなる1回積んでバトンしただけでも十分3タテを狙える。
ピクシーが不利を取り環境に多いドリュウズやミミッキュに強いのも優秀な点である。つのドリルも身代わりで防げる。
相手のアーマーガアに勝てないのと先述の黒霧持ち吹き飛ばし持ちに無力なのが欠点。こやつらがいたときは次のゴロンダを選出する。
ゴロンダ@命の珠
性格:意地っ張り
努力値:H4 A252 S252
実数値:171-193-98-×-91-110
特性:型破り
つけあがる/ドレインパンチ/剣の舞/身代わり
調整先
H:≠10n(珠ダメ)
A:HB特化カバルドンを↑2珠つけあがる【威力140】で最低乱数きって落とす(98.6%〜)
S:↑2で↑1最速ギャラドス抜き
バトン先2。
ポットデスが止まってしまう悪や特殊受けに強いバトン先として採用。元々ポットデスがカバやドヒドを一撃で破壊する為に採用した裏バトン軸で、それを継ぐゴロンダも一撃で倒せないと意味が無いので特化カバを落とせる珠を持たせた。
特性が型破りなのでミミッキュのばけのかわやヌオーの天然、ドサイドンのハードロックを無視して倒せるのが気持ち良い。
からやぶをバトンした状態のつけあがるは威力140とダイアーク以上で、珠とA実数値の高さもあって等倍以上が取れればダイマックスした相手も大抵一撃粉砕できる。
珠ダメも合わせHPの消耗が激しいので、格闘技にはドレインパンチを採用した。
確定急所の山嵐も候補だったが、撃ちたい相手の鉄壁アーマーガアは一撃で倒せず返しのボディプレスで落とされてしまうので不採用、ポットデスで対処するか積まれる前につけあがるで一撃で倒すことを心がけた。
残り2枠にはピクシーの回避バトンからも繋がるように身代わり+剣の舞を採用。その場合はドレインパンチが回復ソースになる。
キッス等のフェアリーに撃つダストシュートが欲しい場面が多かったので、ピクシーからバトンを受け取る線を切ってダストを入れてみるのも良いかもしれない。一応キッスはからやぶ×2orからやぶ+剣の舞でダイマックスされても倒せる。
ポットデス+ゴロンダは相手のダイジェットの一貫が出来てしまっているのが注意ポイント。ポットデスでダイマックスしてホイホイ倒していったものの温存されていたダイジェットアタッカーに貫かれてしまう展開が多かったので、余裕があるうちにゴロンダに繋いでおけると良い。
壁+白いハーブポットデス+ゴロンダのアイデアはこちらの構築記事から参考にさせて頂きました。ありがとうございました。
ガラルビギニング使用構築〜キョダイラプラスバトン〜 - 夏でも霰は降るんだよなぁ
あとがき
以上八世代初構築記事でした。参考にして頂けると嬉しい限りです。
成績はマスターボール級に到達した直後の2万位程度から始まって、勝率6割ちょっとを維持しながら12/18に3桁順位まで行けました。
これ以上の順位はこの勝率だと目指せないのと単調な構築で流石に飽きが来たというのもあって、ラスト1週間は別の構築で上を目指して行こうかなと思います。
シーズン終了1週間前の1000位は七世代で換算するとレート1900程度なので、今後のシーズンもまずこの辺りの内部レートを目指してやっていこうかなと考えています。でも最後は結局自己満足ですかね!では皆さん良いお年を!