t/Tのパワフルハーブティー

可笑しなもん、君に見せてやるんだ。

【S2】脱出ナマコTOD【最終109位】

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f:id:girahim3:20200128174532p:plain ドラパルト@弱点保険

f:id:girahim3:20200128175751p:plainホルード@命の珠

f:id:girahim3:20200128175549p:plainナマコブシ@脱出ボタン

f:id:girahim3:20200128181825p:plainオーロンゲ@たべのこし

f:id:girahim3:20200128175652p:plainギルガルド@きあいのタスキ

f:id:girahim3:20200131185154p:plainウオノラゴン@ラムのみ

※登場時の色違いエフェクトで時間を稼げるので全員色違い

 

前書き

シーズン2では15分の総合時間が導入され、試合開始から15分が経過するとその時点でポケモンの残数が多いプレイヤーの勝利となる。

これがTime Over Death 通称TODである

せっかくなので、この特殊勝利条件を活かしたTOD構築を作ろうと考えた。

初手TOD狙い逃げ切りマン - 火兎すこすこクラブ

そこで上記の構築記事と出会い、『ダイマックスで奇襲して1匹持っていったあと残飯オーロンゲ+脱出ボタンで時間を稼ぐ』という戦術に感銘を受け、これを使用することとした。

 

簡単なギミック解説

まず初手から即断即決電撃戦術ダイマックスを切って一匹持っていく。1匹持って行ったら3vs2になる。f:id:girahim3:20200128174532p:plainf:id:girahim3:20200128175751p:plain

 

脱出ボタンナマコブシに交代。相手の攻撃を耐えて脱出ボタンが発動する。ナマコブシは耐久耐性が優秀で特性天然なのでほぼ大抵の攻撃は1発耐える。まだ3vs2。f:id:girahim3:20200128175549p:plain

 

残飯オーロンゲで悪戯心守る+身代わりを15分掛けて行う。最終盤はナマコブシへの交代なども合わせて時間を稼いでいく。3vs2。f:id:girahim3:20200128181825p:plain

 

数的差により判定勝ち

 

なんだこのクソゲー⁉

あと3分でも続ければ全滅して負けるのだが、15分という短い試合時間では逃げ切ることができてしまう。

現在のシングルバトルではダイマックスは温存したほうが強いという風潮があり、数的差を取られてでも非ダイマポケモンでターンを凌ぎきることが美徳とされている。そんな流れを逆手に取った戦術である。

この戦術で広い範囲の相手と戦えるよう、そして出来ない相手への裏選出も組めるように構築を作った。

 

個別紹介

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 ドラパルト@弱点保険

性格:意地っ張り

努力値:H236 A180 B44 D4 S44

実数値:193-179-101-108-96-168

特性:すりぬけ

ドラゴンアロー/ゴーストダイブ/そらをとぶ/大文字

調整先

HB:ダイマックス時にA172ドラパルトの命の珠ダイマドラゴンアローを確定耐え(〜99.7%)

HD:ダイマックス時にC152ドラパルトの命の珠流星群を確定耐え(〜99.7%)

S:最速リザードン抜き

初手ダイマ要員1匹目。

ダイマ要員の仕事は相手を1匹倒しながらこちらがしっかり生き残ること。

その点弱保ドラパルトはトゲキッスと欠伸ポケモン以外にはダイマックス同士でもほぼ殴り勝つことが出来る対面最強ポケモンである。

 

初手ダイマックスを警戒し難いのが好都合であり、故に抜群技が飛んできて保険が発動できることも多い。数的有利どころか3タテしてしまうこともしばしば。

しかし耐性を活かしたサイクルでダイマックスターンを枯らされると元技の使いづらさが顕著になり大きく性能が落ちる対面気味の相手に選出して3ターン以内に1匹持っていくのが重要。

 

1匹片付けた後のダイマ最終ターンなどの余裕のある場面では、ダイホロウでBを下げておくとロンゲの不意打ちで縛れる範囲が広くなる。

 


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 ホルード@命の珠

性格:意地っ張り

努力値:H36 A252 B4 D108 S108

実数値:165-118-98-×-111-112

特性:力持ち

地震/ギガインパクト/雷パンチ/飛び跳ねる

調整先

HD:ダイマ時C157ミトムのメガネドロポン+珠ダメ1回を確定耐え(〜99.3%)
ダイマ時C172トゲキッスのDエアスラ×2+珠ダメ2回を2連最高乱数切って耐える(〜100.0%)

S:S↑1で最速リザードン抜き

初手ダイマ要員2匹目。

タイプ受けを許さない圧倒的火力と技範囲、ダイサンダーによる欠伸阻害でドラパルトと横の相性が良い。ダイアタックダイサンダーでダイマトゲキッスにも殴り勝てる。

 

受け回しの構築は大抵ホルードの刺さりが良く、止める為に1匹生贄に捧げることを強いる展開を作りやすい。

他のダイジェット持ちが止まりやすいバンギラスやアーマーガアへの打点がある点が優秀である。

 

珠×力持ち×ダイマックスで火力が狂っており、ダイアタックで威嚇込みでもギャラドスが確定1だったりする。頭おかしい。

 


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 ナマコブシ@脱出ボタン

性格:図太い

努力値:H252 B244 D12

実数値:162-×-199-×-152-25

特性:天然

自己再生/こらえる/バトンタッチ/ミラーコート

調整先

HB:A187ドリュウズの↑2型破りD地震を最高乱数切って耐える(〜100.6%)

脱出ボタン枠。ダイマ要員からオーロンゲへのスムーズな橋渡し役。

この枠には参考元のドヒドイデやミミッキュなど色々と候補があるが

  •  耐久耐性が優秀(オーロンゲの弱点である鋼技を半減に抑えられる)
  • 天然で積み技を無効化して攻撃を受けられる(ロンゲの守る+身代わり中に好き放題積まれる為)
  • このポケモン自体が粘ってTODできる
  • 後攻バトンタッチで安全に対面操作ができる、バトンタッチは交代先を選択する画面でも時間を45秒使える為この戦術では非常に強い技
  • ロンゲの身代わりを貫通してくるパルシェンに強い。耐性と特性のお陰で脱出ボタンが発動しても余裕で受けに戻って来ることができる。パルシェンは連続技のエフェクト時間も長く嵌め得。(因みにドヒドイデは破られるとロクブラが受からない上マッドショットを媒体としたダイアースでも落ちてしまう)
  • もう1つの特性とびだすなかみを警戒して相手がダイマックスを切ってくれる

これらの理由からナマコブシを選んだ。

 技は、脱出ボタンの発動に使えてダイマックス貫通ダメージでも必ず1ターン凌げる堪えるに、先述の強技バトンタッチ特殊ドラパ(特に10万ボルト持ち)や電気勢を対面で倒したい場面が多いのでミラーコート。この技のお陰で拾えた試合も多い。

 

脱出要員に留まらない粘りを見せてくれるので非常に頼もしかった。

 


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 オーロンゲ@たべのこし

性格:腕白

努力値:H180 A4 B212 D100 S12

実数値:193-141-123-×-108-82

特性:悪戯心

身代わり/守る/不意打ち/電磁波

調整先

H:16n+1

HD:C177サザンドラのDラスカノの守る貫通ダメージを身代わりが確定耐え(〜24.3%)

S:麻痺した最速ミミッキュ抜き

選択時間を使って守る+身代わりしてるだけで試合を終わらせられるとんでもないポケモン。というかシーズン2がとんでもないルール

残飯エフェクトが1回につき4秒、相手の珠ダメ演出で2秒、技の配置の一番上を身代わりにして放置して時間をめいいっぱい使うことで1秒...というのを積み重ねていくとオーロンゲだけで15分ギリギリ保てるぐらいの状況になる。

 

すり抜けで身代わりを貫通してくるドラパルトに強い点や影撃ちが半減である点が戦術と噛み合っている。

身代わりが残ったら電磁波を入れることでさらにターンを稼ぐチャンスができる。ミミッキュに麻痺を入れることが出来れば影撃ちの上から行動できるようになるので是非狙いたい。

 

まもみが以外の技は候補が多いが、今回は削れたドラパルトなど圏内のポケモンを倒して数的差をつけたり、縛って実質的な機能停止にできる不意打ちと、ロンゲの汎用性を大きく高め、麻痺バグによる時間稼ぎも期待できる電磁波を採用した。挑発アーマーガアに粘れるようになったり、身代わり+電磁波でヌルアントへの回答にもなる。

 

シーズン2の時間の9割はこのポケモンの背中を見ていた。

 


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 ギルガルド@きあいのタスキ

性格:陽気

努力値:A252 D4 S252

実数値:

【盾】135-102-160-×-161-123

【剣】135-192-70-×-71-123

特性:バトルスイッチ

アイアンヘッド/聖なる剣/かげうち/剣の舞

調整先

S:準速70族抜き、ギルガルドミラー意識の最速

裏選出用ポケモンその1。

ニンフィアやラプラスといった音技持ちがいるとロンゲTODが出来ないので、それらに強く対面性能の高い最速襷ギルガルドを採用

 

アーマーガアが重かったので、鉄壁やビルドアップを貫通できる剣の舞+聖なる剣を搭載した。アーマーガア側からは打点がないので無限に起点にできる

物理ドラパルトはゴーストダイブが貯め技なお陰で剣舞の起点になる。

このポケモンの一貫を作っていくのが裏選出の重要な勝ち筋だった。

 


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 ウオノラゴン@ラムのみ

性格:意地っ張り

努力値:H76 A252 B12 D20 S148

実数値:175-156-122-×-103-114

特性:頑丈顎

エラがみ/逆鱗/地震/身代わり

調整先

H:16n-1

HB:A192ヒヒダルマの鉢巻冷凍パンチを最高乱数切って耐える(〜101.1%)

S:準速バンギラス抜き

裏選出用ポケモンその2。この枠は最終日まで迷走しこのポケモンに落ち着いた。

オーロンゲTODの天敵カバルドンをはじめとした欠伸ポケモンやタイプヌルに強く出れて、身代わりでアドバンテージを取っていける。身代わり+地震で受け回しにもやんわり強い。

ダイマックスを切ることでギャラドスと撃ち合えるのも偉い。

 

オーロンゲ+ウオノラゴンと並んでいると、S操作起点作り+鉢巻ウオノラゴンという並びに見えなくはないので、まもみがロンゲをカモフラージュする役割も果たせていたと思う。

 

時間を稼ぐテクニック

ストップウォッチは用意しよう

何の冗談か試合時間が画面に表示されないのでスマホのストップウォッチ機能で測ろう。

 

まもみが始まるまでは即決

自分の持ち時間は後からでも自由に消費できる。序盤は相手が考えている時間を利用して残り時間を削っていこう。

 

オーロンゲに残されたターンを把握する

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こんな表を作ってみた。

 

ナマコブシバック+こらえる

ナマコブシバック+こらえるで2ターン稼げる。オーロンゲだけで時間を枯らしきれなかった時の保険。

 

最後のターンは自分の持ち時間が切れてもいい

最終ターン(試合時間が0になるまで待つターン)は自分の持ち時間が切れてしまっていても試合時間での終了判定が適用される。つまり残り試合時間45秒以内なら持ち時間は1秒しか残っていなくても問題ない。

 

あとがき

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最高順位は最終日早朝の91位、最終順位は109位でした。勝率は70%弱。

筆者の中ではかなり満足する結果が出せたと思っています。

 

ギミック構築が逆風な現環境のなか、まるで分身バトンや猫の手胞子のように『相手にポケモンをさせないポケモン』ができるというのはとても懐かしい体験でした。人によってはこういった構築を使うことが退屈だと感じるそうですが、筆者は最終日の朝までやり切ってもまだTODし足りません。多分相当根が曲がってますね...

シーズン3では悪戯心ニャオニクスやレパルダス、天然ピクシーが解禁されるのでTODに頼らないギミックの勝ち方も研究していきたいです。

長文閲覧ありがとうございました<(_ _)>