【S14】水も滴るペンドラーの狂汽乱舞【最高2073】
カプ・コケコ@光の粘土
ペンドラー@水Z
ギャラドス@ギャラドスナイト
バンギラス@バンギラスナイト
カミツルギ@格闘Z
デンジュモク@電気Z
↑最高レート
↑最終レート
S14にて使用した構築になる。
PT完成までの経緯
❶積みリレーに挑戦したい
今まで素っ頓狂な構築を色々作ってきたが、起点作りからエースで抜いていく構築、所謂積みリレーを使ったことは無かったので挑戦することにした。
ぎんなんさん
【USM.S7シングル2100】弱いワケがない積みリレー - 穏やかDぶっぱ
しばえんさん
【ラスチャレ3位、本戦ブロック4-2,ブロック3位】風船が見守る乱舞構築【ポケモンUSUM、第4回真皇杯】 - ライドバトンは捨てたよ・・・
の構築を参考にPTを組み、S12から色々と試行錯誤しながら潜ったが上手いこと結果を残せなかった。
❷水Zペンドラー
積みリレーを使っていてキツイと思ったポイントは次の4つ
- 岩石封じがキツイ[連打されると肝心のSを上げられない]
- カバルドンがキツイ[高耐久と吹き飛ばしでの起点回避が厄介]
- スカーフ持ってる速いやつ(コケコやゲコ)がキツイ[1,2回積んだだけでは上を取れない]
- どんな積みエースにも相性の関係で突破出来ない相手は存在し、そいつが出てくると別のエースで積み直しになる[ガモスに対するドランなど]
これらの問題点を解決できるポケモンを探していたところ、おかともさん(@gqr_e)が興味深いポケモンを使っていた。
それが
水Zペンドラーである。
このポケモンは先程の問題を全て解決してしまうことに気づいた。
特性加速で岩石封じのSダウンを打ち消しながら積んで撃破時に↑1上昇でき、剣舞アクアテールZでカバルドンを飛ばす。元が速くターンが経過するだけでSが上がるこいつにとってスカーフなど怖くない。突破出来ない相手が来てもバトンすれば積み直すことなく別エースに繋げる。
なんだこの完璧ポケモンは。
壁を貼りペンドラーで積む→バトン先で暴れるという方針に決定。
❸二匹の龍
しかし壁下でもペンドラーが積めないほど火力の高い相手がいる。
←こいつら
此奴らをペンドラーを介さずに起点に出来る龍舞ギャラドスと龍舞バンギラスを採用。
ギャラは威嚇と型破りによる化けの皮貫通、バンギは挑発による崩しが優秀。どちらも悪タイプなのでイカサマ耐性がある。
勿論バトン先としても非常に強力。剣舞加速で足りなければ自ら追加で舞っていける。
❹フルアタカミツルギ
次にペンドラーが止まってしまう中でギャラバンギでは不安な
に強い格闘Zカミツルギを採用。
ミミッキュに強い点がとても優秀。
❺電気Zデンジュモク
最後に入りの受けサイクルや、マンダナットの並びに勝てなかったので圧倒的サイクル破壊力を誇る蛍火電気Zデンジュモクを投入。一応加速バトンの恩恵も受けられる。
こうして2メガ3Zのパワフルに繋ぐ積みリレーの完成である。
個別解説
カプ・コケコ@光の粘土
性格:臆病
努力値:H172 D84 S252
実数値:167-×-105-115-106-200
特性:エレキメイカー
マジカルシャイン/挑発/リフレクター/光の壁
調整先
B<D(DL対策)
S:最速
先発での起点作り枠。勝敗はこの子が如何に仕事をするかに掛かっている。
仕事内容は壁貼り、襷潰し、削り、挑発での積み技・ステロ・状態異常技・吹き飛ばし封じ。状況や相手のPTに応じて的確に技を選択することが求められる。
技だけでなく引き際も肝心で『コケコを切ってから積みポケモンを出すか、コケコを残し直ぐに積みポケモンに引くか。』を壁挑発EFの残ターン数と相談して判断することが重要。
コケコは壁貼り枠として多くの長所を持ち、
-
130族という速さ
-
挑発持ち
-
エレキフィールドでの催眠耐性付加
-
特性発動順でのS関係把握
-
壁貼り型だと割り切りにくい(読み外した時のリスクが大きい)
-
フェアリータイプ(対ジャラランガ)
-
味方の電気技火力UP
これらの長所が今回の構築と自然に噛み合い壁役として採用に至った。
ジャラランガやキノガッサが非常に重かったのでワンウェポンにはマジカルシャインを選択。電気技と違い火力や効果に乏しいものの、無効化されない為襷潰しには重宝した。
ペンドラー@水Z
性格:陽気
努力値:H124 A252 S132
実数値:151-152-109-×-89-163
特性:加速
アクアテール/毒突き/剣の舞/バトンタッチ
調整先
A:↑2アクアテールZで特化カバを最低乱数を切って一撃(99.5%〜),同条件で無振りメガリザXを確定1(100.0%〜)
↑1アクアテールZでHB特化ランドを最低乱数切って一撃(97.9%〜)
アクアテールZでH252B4振りヒトムを確定1(100.6%〜)
HD:C147コケコのEF10万ボルトを確定耐え(〜99.3%)
S:最速ミミッキュ抜き
構築の柱にして前述の岩石封じ・カバルドン・スカーフ持ち・積み直しへの対策を解決した救世主。
壁下で剣舞を積み、受けに来たカバランドをアクアテールZで洗い流す。リザX程度の耐久なら等倍でも落とせるので其奴らも洗い流す。スカーフテテフやランドは1加速で、スカーフゲコやコケコは2加速で上を取り一撃で落とせる。有効打が無い相手が出てきたりHPが少なくなったらバトンで繋ぎ本命エースに暴れてもらう。
また壁がなくともメガゲンガーのシャドボやランドロスの地震程度なら耐えるので対面から剣舞→加速で上を取って巻き返すことが可能。壁コケコがゲンガーやスカーフランドに何も出来ずに倒されてしまう場面は少なくない為、このリカバリーができるのは非常に有難い。
アクアテールに次ぐ2つ目の攻撃技は毒突きと地震を転々と使ったが、より汎用性が高く使いやすかったのは毒突きだった。構築単位で重いガッサやジャローダへの打点となり剣舞すればゲッコウガやレヒレも確定1発で落とせる。
カバランドへの役割破壊は勿論、水Zの通りの良さと壁下の加速剣舞でのゴリ押しで想像以上の相手を打ち倒すこともあり、積みアタッカーとしても良い活躍をしてくれた。ミミッキュに強い耐性をしており、それが活きる場面も多い。
しかし数値の低さは少し苦しいものがあるのであまり過信せず早めのバトンを心掛けていった。
ギャラドス@ギャラドスナイト
性格:陽気
努力値:H36 A228 B4 D4 S236
実数値:
【メガ前】175-174-100-×-121-144
【メガ後】175-204-130-×-151-144
特性:威嚇→型破り
氷の牙/地震/アイアンヘッド/龍の舞
調整先
H:16n-1
A:H155-B119ミミッキュを↑1アイへで確定1(100.6%〜)
HD:C147コケコのEF10万ボルトを最高乱数切り耐え(〜100.5%)
S:準速ランドロス抜き(↑1で準速スカーフランド抜き),↑2で最速スカーフゲッコウガ抜き
バトン先その1。威嚇でのダメージ軽減、型破りでの化けの皮貫通というアイデンティティがバトン先としても遺憾無く発揮できる。
本構築で最も多くバトンを受け取ったポケモンであり、ペンドラーに対しマンダやグロス、ミミッキュを繰り出されこの子にバトンする展開が非常に多い。
この【ペンドラー+ギャラ】の2匹のエビのお陰でカバマンダガルド、グロスヒトムレヒレの並びに対し非常に高い勝率を誇った。
メガ前は唯一地面技やバシャーモルカリオへの耐性を持つので、メガ進化のタイミングはしっかり考えてから行いたい。
攻撃技はメインウェポンを切った3ウェポン。対マンダやランドに必須の氷の牙、非接触高火力で対グロスやゲッコウガへの打点になる地震、↑1でABミミッキュを落とせて30%の怯みを押し付けられるアイへ。この3つで完成されており他の技が欲しいと思う場面は殆どなかった。水技はペンドラーで間に合っている。
バトン前提のように書いてきたが、よく見ると普通の陽気ASギャラなので従来通り壁下や有利対面では単体で舞うことが可能。
予期せぬ急所などでペンドラーがバトンを渡せなかったがこの子が積んで全抜き…という場面が何度かあった。
バンギラス@バンギラスナイト
性格:陽気
努力値:H108 A140 B4 D4 S252
実数値:
【メガ前】189-172-131-×-121-124
【メガ後】189-202-171-×-141-135
特性:砂おこし→砂おこし
岩雪崩/地震/挑発/龍の舞
調整先
HD:砂下で特化レヒレのZドロポンを最高乱数切り耐え(〜101.5%)
A:無振りメガマンダを↑1岩雪崩で確定1(100.0%〜)
S:最速(最速70族抜き)
バトン先その2。ペンドラーとの相性補完が良く、少ない負担でバトンを受け取れることが多い。砂ダメで襷を潰したりダメージを稼げる点も優秀。
リザードンやアーゴヨン入りの構築、ポリ2やカビゴンと組まれたマンダ入り(ギャラでの全抜きが難しい)などの構築に選出していった。
リザが初手に出てきた場合はリフレク貼って即この子にバック(リザY居座りやめて)、アゴは光の壁貼って即この子にバック(スカーフやめて)という動きをした。
少し変わった技構成をしているが、その中でも特筆すべきは挑発での回復封じ。ムドーやポリ2、エアスラワンウェポンのカグヤなどを完封し起点にできる。ゴーリや分身バトン、イーブイバトンへの細やかな抵抗手段にもなる。
岩技はストーンエッジだと受けループやサンダー、テッカグヤを相手にした際にPPを枯らされてしまう可能性があったので岩雪崩を採用した。外す確率が半分なので精神衛生上もよろしい。剣舞バトンで繋ぐことや壁下で伸び伸びと積めることが多かったので火力面での不満は全く感じなかった。
2つ目のウェポンには雪崩との補完や対ドヒドイデを考慮して地震を選択した。
勿論ギャラドスと同様に十分単体で戦えるような調整をしておりバトン選出に縛られない。
対面ではミミッキュに弱い為、ペンドラーを選出せずにツルギと組んでサイクル戦をすることも多かった。
カミツルギ@格闘Z
性格:陽気
努力値:H164 D140 S204
実数値:155-201-151-×-69-170
特性:ビーストブースト(A上昇)
リーフブレード/スマートホーン/聖なる剣/はたき落とす
調整先
HB:特化ミミッキュの↑2シャドクロ+↑2影打ちを確定耐え(〜99.3%)
S:最速ガブリアス抜き
バトン先その3。ギャラやバンギにはバトンしづらい草水タイプに強いポケモンとして採用した。
ナットレイやポリ2カビゴンを倒したかったので持ち物は格闘Z(ペンドラーから繋ぐ場合Z同時選出になるので注意)、水タイプに撃つリフブレ、ミミッキュに撃つスマホ、ゲンガーガルドへの打点としてはたき落とすを入れたところ4つ埋まってしまったので剣舞を切った。
バトンやビーストブーストで火力を確保できる為、剣舞が無くて困る場面は殆ど無かった。
対ミミッキュ性能が高く、はたき落とすで皮を剥ぐことで今シーズン数を増やしていた襷ミミッキュもケア出来る点が優秀。ゴーリに隙を見せないのも地味に嬉しい。
Sラインや耐久もある程度確保してある為、ギャラバンギ同様バトン先だけで無くピンでも活躍することが多かった。
デンジュモク@電気Z
性格:臆病
努力値:C244 D12 S252
実数値:158-×-91-224-93-148
特性:ビーストブースト(C上昇)
10万ボルト/めざめるパワー氷/蛍火/身代わり
調整先
B<D(DL対策)
HD:無振りモロバレルのクリアスモッグを最高乱数切って身代わりが耐える(〜24.6%)
C172メガマンダの流星群を最高乱数切って耐える(〜101.2%)
C:1.5倍(↑1orEF)10万ボルトZでH252振り輝石ポリ2を確定1(100.5%〜)
H252振りガルドを↑310万ボルトで確定1(100.5%〜)
めざ氷で無振りキノガッサを砂ダメ込み最低乱数切りで一撃(93.3%〜)
S:最速,準速テテフ抜き
バトン先その4?。本構築唯一の特殊AT。
S上昇を引き継いで上からマンダナットを倒すこともあったが基本的にはバトンではなく単体で受け構築、特にカグヤやヤドラン、ナットバレル入りを崩していくのが仕事。
『電気タイプの癖に草タイプに強いのか?』と思われるかもしれないがご心配なく。蛍火+電気Zの火力が恐ろしく、バナやナットが一撃で飛んでいく。これにエレキフィールドやビーストブーストが乗るのだから驚異的である。
身代わりを搭載しており、宿り木や胞子などの補助技,クリアスモッグを躱しつつ起点に出来る。壁があればナットのジャイロボールやカグヤの放射でも身代わりが残る。身代わりを残して突破できれば裏のマンダグロスゲンガーなどの潰し枠諸共3タテ出来る。
調整は臆病CS。世間には耐久に厚く振ったデンジュモクも多いが、壁でのサポートで耐久面は補えると考えアグレシッブな調整にした。最速ギャラドスを抜ける点やH252振り程度のランドロスなら確1で落とせるめざ氷の火力が魅力。
ピンポイントな枠なので選出機会は少なかったが、出せばキッチリ3タテしてくれる仕事人。
またコケコと合わせて構築に高火力な電気タイプが2匹いる為、地面や亜ガラガラ,ヒトムの選出を強烈に誘う。その結果ペンドラーが活躍できる試合が多かった。選出誘導も立派な仕事である。
余談だがこの調整はイカサマで身代わりが壊れなくなるギリギリの数値なのでA0を粘るのは必須。厳選辛かった
基本選出
++(バトン先)
バトン先はペンドラーが止まるポケモンに応じて選ぼう。
++
アゴやリザがミミッキュと組まれていた場合。サイクルチックなバトルになりやすい。
++
対受け構築。デンジュモクの崩しによる勝利を目指す。
相手にして辛いポケモン
・キノガッサ
マッパで積みエースを縛ってくる天敵。普通にやってると1.5匹以上持っていかれる。リフレクやEF、砂で補助して最小限の被害に抑えたい。
・ジャラランガ
選出画面にいたら襷であることを祈るレベル。専用Zを透かせたとしてもそのBの高さとドレパンに苦しめられる。
ガッサも同じだが鍵となるコケコのHP管理を丁寧にする、または選出を崩しコケコを後続に控えさせるのも有効。
・ガブリアス
前述の通りギャラドスしか地震を透かせない為スカーフ地震してるだけで崩壊しかねない。ランドロスと違いペンドラーも1加速で上を取れない。水技等倍なのもやめて。スカーフじゃなくても上からの岩石封じや吠えるステロ、逆鱗Zなど恐怖要素がてんこ盛り。
この3匹がキツかったので改良するならカミツルギ→格闘Zブルルに変更するのが良いかと思う。ウッドホーン/馬鹿力/エッジ/思念。ただし対ナットレイミミッキュにおいてカミツルギのお陰で勝てた試合も少なくない為、どちらが良いかは神のみぞ知るところである。
QRパーティ
良かったら使ってみてください
あとがき
1シーズンぶりの20台そして最高レート更新を、長い間結果の残せなかった積みリレーで達成できたのでとても嬉しかった。
来シーズンも少し変わったPTでレート2000を目指して頑張ろうと思います!長文閲覧ありがとうございました。